プロペシアの副作用として、頻度は大変低いのですが、性欲減退や性機能低下がおこるという報告があります。内服を中止すれば、症状は改善します。また、頭髪以外の部位の体毛も濃くなる場合があります。
276人の治験をした結果、11人(4%)に14件の副作用が認められました。主な症状としては、性欲減退3人(1.1%)、勃起機能不全2人(0.7%)です。重大な副作用としては肝機能障害が頻度不明で挙げられています。
<注意点として>
◇未成年や女性には適応無く、処方できません。
◇円形脱毛症や抗がん剤などによる脱毛には適用ありません。
◇妊娠中に内服すると男性胎児の生殖器発育に影響を与える危険があります。
◇治療判定には6ヵ月間飲み続ける必要があります。
◇内服を中止するとAGAが進行します。
◇前立腺がん検診をされている方は、医師にプロペシア内服中である旨伝えてください。
◇プロペシア服用中は献血をしないでください。女性や妊婦に輸血される事を防ぐため。献血する場合は1ヵ月間、内服を中止してください。
重大な副作用 | |
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肝臓 | |
頻度不明 | 肝機能障害 注1) |
1~5%未満 | |
1%未満 |
その他の副作用 | |
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過敏症 | |
頻度不明 | そう痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む) 注1) |
1~5%未満 | |
1%未満 | |
生殖器 | |
頻度不明 | 睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下 (精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等) 注1)、注2) |
1~5%未満 | 性欲減退 注3) |
1%未満 | 勃起機能不全、射精障害、精液量減少 注3) |
肝臓 | |
頻度不明 | AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇 注1) |
1~5%未満 | |
1%未満 | |
その他 | |
頻度不明 | 乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい 注1) |
1~5%未満 | |
1%未満 |
上記のような症状又は異常があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注1) 自発報告あるいは海外において認められている。
注2) 本剤の投与中止後に、精液の質が正常化又は改善されたとの報告がある。
注3) 市販後において、投与中止後も持続したとの報告がある。