AGA対策でよくある質問
代表的なAGAの進行パターンに分類されないのが側頭部の薄毛です。特に短髪の男性の方の場合、側頭部の薄毛は地肌が透けて見えるなど、比較的目立ってしまいますし、肉眼でも鏡越しに確認できるため、ストレスを感じてしまう方も少なくありません。こちらのページでは側頭部の薄毛について考えうる原因をご紹介します。
側頭部の薄毛もAGAですか?
AGAは額の生え際から薄くなり、前頭部が徐々に後退していくタイプ、頭頂部が薄くなるタイプ、前頭部がM字に薄くなるタイプの3種類に分かれます。一般的に後頭部と側頭部は最後まで残りますので、側頭部の薄毛はAGAではない可能性が高いです。
AGAでは前頭部から頭頂部にかけて存在するII型5αリダクターゼがテストステロン(男性ホルモン)に結合し、ジヒドロテストステロン(DHT)を産生します。
側頭部や後頭部にはII型5αリダクターゼがほとんど存在しないため、AGAによる薄毛にはなりにくいと言われています。それではなぜ側頭部が薄毛になるのでしょうか。
側頭部の薄毛の原因
薄毛の原因はAGAだけではありません。頭皮の炎症やストレス、喫煙、眼精疲労などさまざまな原因で薄毛になります。
また甲状腺ホルモンの影響も考えられます。甲状腺機能低下症という病気では、髪の毛の成長を促す甲状腺ホルモンが足りなくなるので、症状のひとつとして脱毛が起こります。この場合、II型5αリダクターゼとは関係ありませんので、側頭部に脱毛が起きることもあります。
側頭部の薄毛が気になる方は一度内科外来で検査を受けてみたほうがよいでしょう。10~20人に1人程度の割合で潜在的な甲状腺機能低下症の方がいるという報告もありますので決してまれな疾患ではありません。